
メキシコ進出法務ファイルⅣ:麻薬カルテル問題をふまえたマネロン・治安対策
(メキシコ進出法務ファイルでは、メキシコ進出における法的留意点をコラム形式で解説します。) メキシコ政府は,2006年以降,麻薬カルテルとの壊滅に向けて,治安当局による麻薬カルテルの取り締まりに軍隊を投入し,いわゆる「麻薬戦争」を開始している。同作戦の結果,2014年にはシナロア・カルテルのボスであるホアキン・グスマンが再逮捕されるなど,一定の成果は上がっている。一方,犯罪組織と治安当局,勢力関係が崩れた犯罪組織間の抗争が激化し,一部の地域では治安の悪化が生じている。 日本でも,時折,メキシコでの麻薬カルテルが関わる残忍な事件が報道され,治安に不安を感じている日本企業も多いと思われる。しかし,麻薬カルテルは,無差別に攻撃するテロリストとは異なり,企業やその従業員を直接の攻撃の対象とすることは稀である。そのため,麻薬カルテルの活動が特に活発な地域を除ければ,襲撃のリスクを過度に心配する必要はない。ただし,治安の悪化に伴う誘拐・強盗・恐喝事件等には一定程度注意が必要なことは事実であり,安全情報の継続的な収集が必要である[1]。現地の地方政府や当局には


大使館セミナー:メキシコの主要法規制の最新動向と対応策
2017年7月10日(広島)、11日(名古屋)、12日(東京)において開催されるメキシコ大使館商務部・メキシコ進出経営サポートフォーラム(MISF)主催セミナーで、高橋大祐が「メキシコの主要法規制の最新動向と対応策 」と題するテーマで講演させていただきました。 連邦経済競争法・贈賄防止規制 ・犯罪収益移転防止規制などの最新動向やメキシコ子会社管理の実務ポイントについて解説させていただきました。 各セミナーの詳細は、下記リンクをご参照ください。 10日 広島開催セミナー (会場 中小企業基盤整備機構中国本部 後援 中小企業基盤整備機構中国本部、JETRO広島貿易情報センター) 11日 名古屋開催セミナー(会場 あいち国際ビジネス支援センター 後援 あいち産業振興機構・愛知県) 12日 東京開催セミナー (会場 メキシコ大使館 後援 日本・東京商工会議所) #講演